Column No.1           デンマーク語の数と数え方
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デンマーク語の数の数え方は、スウェーデン語、ノルウェー語と親戚関係にあるにもかかわらず、二つの言語の数詞に比べると、覚えるのに苦労します。50, 60, 70, 80, 90は覚えるのが難しい。とりわけ50、 70、 90は、なぜそんな複雑怪奇な言い方をするのかわからないので、混同します。しかし日常どうしても使う機会の多い単語です。どうやって覚えたらいいのでしょうか?

以前、東海大学の福井信子先生にお尋ねしたら、以下のご説明いただいたことがあります。

「デンマーク語に特有なのは50から90までの十毎の数詞である.それらは20進法(20個は[デ語]snes,[ス語]tjog)に基いている.tresindstyve<60>とfirsindstyve<80>はそれぞれ3×20,4×20で,その他は20の半分という表現になっている.つまり,halvtredjeが2 1/2であって,halvtredsindstyve<50>は20×2 1/2,halvfjerdsinstyve<70>は20 x 3 1/2,halvfemsindstyve<90>は20 x 4 1/2である.

それに対しtredive<30>とfyrretyve<40>(ここからノルウェー語の別形tredveとforrが来ている)は,言語史的な理由からそれぞれ3 × 10,4 × 10と理解しなくてはならない.40から90までの基数詞はふつう短縮された形で用いられ,fyrre<40>,halvtreds<50>,tres<60>,halvfjerds<70>,firs<80>,halvfems<90>となる.

それに対し序数詞は(従って,分数の分母も)一般にもとの長い語形から作られ,fyrretyvende<40番目の>,halvtredsindstyvende<50番目の>,en halvtredsinstyvendedel<50分の1>のようになる.このようなことからデンマーク語の数の体系は複雑なものになっている.だがhalvtredsende(del)<50番目の(50分の1)>のような類推的な短い形を話しことばで聞くこともある.一の位の数は十の位の前に置かれ,enogfyrre<41>,seksoghalvfems<96>のようになる.

 デンマーク語特有の数詞と並んで,ノルウェー語やスウェーデン語と同様に10進法に基いたもう一組の数詞もある:treti<30>,firti<40>,femti<50>,seksti<60>,syvti<70>,otti<80>,niti<90>.こちらの体系では十の位の数が一の位の前に置かれ,firtien<41>,nitiseks<96>のようになる.しかしこれらの「北欧的な数詞」をデンマーク人が使うのは,金額を文字でつづって書類(例えば小切手)に記入するときや,他の北欧人と口頭で意思伝達を行なうときに限られている.」(以上)

 つまりデンマーク語の50〜90を覚えるには、まず20進法だと言うことを頭に入れます。そして、例えば50(halvtrdes)ならば、20の固まりを3回足すのですが3番目の20の半分(10)を足した数(halvtreーを3番目は半分と無理矢理解する)、として覚えればいいのではないでしょうか。70も同様で、20を4回足して4番目の20を半分だけ足す、90も20を5回足して5番目の20を半分足す、と言うように覚えればいいのだと思います。ややこしいですね。

以下のサイトの「DANSK」のなかでもでもデンマーク語の数詞の説明をわかりやすく解説しています。ご参考ください。

http://www.olestig.dk/index.html

*なぜ20進法を採用したのか?昔の北欧人がたくさんいる羊を数えるのに棒きれに20の刻みを入れて数えたのが始まりと聞いた事がありますが、うそかほんとうかはわかりません。

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